私たちの生活におきまして、やはりどうしても肩だけに限らず全身に力が入ってしまうような事は多々ありますよね。インターネットで検索をすればお手軽にできるストレッチが多く掲載されています。
とはいえ……、いつでもどこでも体の力をだら~っと抜くことができれば最高ですよね。今回は以前スポーツ指導超会議にもゲスト出演していただいたあの方にインタビュー!
脱力師・小林圭さんにお話をお聞きしました!
脱力とは「力を抜いて気を抜かない」こと!?
皆さんは、脱力と聞いて何を思い浮かべますか?
ただ「だら~」っとしているだけなのか、それとも無駄な力が入っていないことなのか。
アスリート的な視点から言えば、言うまでもなくそれは後者になりますよね。では、小林さんはどのように脱力を定義しているのでしょうか?
それは「力を抜いて気は抜かない」。ここに集約されるのだといいます。
ここで注目したいのは、「力は入っている。ただ無駄な力が入っていない」ということ。ここに注目して↓の動画を見ていただきたいんですね。
かつて巨人で活躍された高橋由伸さんのホームラン。インパクトからフォロースルーに至るまで力いっぱい振っていないように感じられますよね。
小林さんは「力を一番最小限で。その方が活動性が増してくる。細胞的にはぎゅっと締まっているよりも、動きやすい状態のほうが活発に動くので」と語るように、それだけ本来私たちの体には力が入りすぎているということなのかもしれません。
先ほどの高橋由伸さんのホームランではないですが、それぞれの小さな筋肉に至るまで理想的な力の入れ方をしているからこそ、あれだけのホームランを打つことができるわけだったんですね。
全ての筋肉を効率よく動かす!
実際に人間には500程の筋肉があると言われ、それらを効率よく動かすのは極めて難しい。このように言われているんですね(ちなみにラジオ体操でも400の筋肉を動かすのが限界と言われています)。
小林さんも「500くらいある筋肉全てを動かすことが、一番効率がいいのではないか?ということを考えていますね」と語るように、そうすれば無駄な力を入れずとも脱力がよりできることにつながるのかもしれません。
そのためにはやはり「締める」よりも「緩める」ことがとても重要。例えばフィギュアスケートで例えるならば、「跳ぶ」のと「跳んでしまった」というのは大きな違い。
小林さんやアスリートの方が目指しているのは後者。
何よりも筋肉というのはつきすぎていても、つかな過ぎていてもだめ。バランスこそが極めて大切なものになってくるのでそれを知るためにも、力を抜くことを知ることが大切だと熱心に説いていました。
なぜ「脱力師」に?
そんな小林さんはなぜ「脱力師」になったのでしょうか?
小林さんによりますと、元々は「健康になりたかったから」なのだそうです。身体の力は抜けやすいが考え方が固まりやすかったアイドル時代。
「これって体ともリンクしているのでは!?」と感じ、それを深堀していく過程の中で、身体は緩んでいると思い込んでいたのだそうです。
実際には緩んでいなかった身体を緩ませるために始めたストレッチを落とし込んでいった過程の中でフィットした言葉が「脱力」だったのだとか。
そんな中、なるちゃんも自分自身が脱力できていない部分のカミングアウトをはじめます。アスリートだったこともあって「~しなきゃいけない」という考え方が固まっていることからなのかもしれません。
性格的に自分が脱力したいとカミングアウトすると、それに対して「良いと思います」と小林さんは返します。
人間は不快な感情を抱いた時に力が入るもの。だからこそ小林さんは「快適を味わっているときほど自分の力が抜けやすくなる」と言います。インタビュー中、ずっと持っていたボールにもこうした意味があったのだとか。
自分が快適に思うこと、これが大切だったとは……。盲点でしたね。
まとめ
いかがでしょうか?
皆さんは今、快適でしょうか?
それとも厳しい修行の中に身を置かれている最中でしょうか?
もちろん、どんな状況でも何も問題はありません👍
まず自分が脱力していいんだよ、ということを認めてあげることはとても大事ですからね。
次回は小林さんが今どのような活動をされているか、こちらに迫って参ります!
お楽しみに!
プロフィール
小林圭
20代前半に右膝前十字靭帯を損傷しつつも、アイドルグループの一員として活動する傍ら、様々なレッスンやトレーニングを行う。
自分の体と向き合う中で、心と体を整える為には脱力が重要であるということに気が付き、今まで培ったノウハウと脱力を掛け合わせ、独自の完全脱力メソッドを開発。
アイドルグループ卒業後、多くの方に完全脱力メソッドを伝えたいという想いでK-Studioをスタート。現在は唯一無二の脱力師として、美や動き、健康をサポートしている。