常に何かと力が入ったり、思わず何かから身を守るために防御反応を示したり。そうしたことの多い日常を過ごしている私たち。
ただ、時には思いっきりだら~っとしたい時もありますよね。
とは言っても、なかなかそういう時が無いのも私たちの日常です。そんな中でやはりここは脱力のプロに話を聞くのがベスト。
前回に引き続き、脱力師の小林圭さんのインタビューを掲載いたします。脱力をマスターするためには、どうしたらいいのかに今回は迫ります。
その前に……。前回のおさらい!
そもそも脱力とは何か、そしてなぜ脱力師という道を進まれることとなったのかをお話してくださいました!
実際に人間には500程の筋肉があると言われ、それらを効率よく動かすのは極めて難しい。このように言われているんですね(ちなみにラジオ体操でも400の筋肉を動かすのが限界と言われています)。
小林さんも「500くらいある筋肉全てを動かすことが、一番効率がいいのではないか?ということを考えていますね」と語るように、全ての筋肉が効率よく動くようにすることこそが脱力という定義なのかもしれません!
では、そんな小林さんは今どのような活動をされているのでしょうか?
“脱力”を伝える
そんな小林さんは、今。脱力師としてどんな活動をされているのでしょうか?
元々はバネトレルームにて子供たちにストレッチを教えていた小林さんは、コロナ以降ウェビナーを中心に活動をされているとのこと。
いわゆるおうち時間が長くなっている中で、それでもストレッチの需要などは大きく伸びていたことと思います。また、多くの方が健康的な人生を送る、という点でとても意義深いものだったのではないでしょうか。
一方で、さらに動画配信なども考えていらっしゃるとか。脱力師として、というよりも一人の小林圭という人物を知っていただくためにやりたいのだとか。
明るく、フランク(しかもイケメン)な小林さんに触れることでより多くのファンが増え、また多くの人が小林さんの脱力を学びに来るかもしれませんね!
その中で気になるのは「脱力」はどれくらいで会得することができるのか?
こちらもなるちゃんが聞いてくれました!
一か月で無意識に脱力ができる!
とはいっても、実は小林さんでさえまだまだ脱力を常にできているわけではないのだとか。そんな小林さんは
「1力が入ったら、2脱力すればいい」
このような考え方で脱力に取り組んでいるのだとか。
だからこそ、一回のレッスンで脱力は可能なのだといいます!
「ただ、人間は無意識に力が入ってしまうので、脱力を続けなければ。それが無意識で脱力ができるようになるのが理想だと思っているので、結構毎日自分の体に向き合っていく作業をしていけば、ちょっとずつそれが見えてきて。まあ、期限としてはおおよそ一か月で見えてきたりするんですよ」
このように話す小林さんですが、人はそう簡単に脱力を手に入れることは難しいのでしょう。
「それでもレッスン中に力が入っているのを注意していくのもぼくの役割なんですけれどね」
と話すところからもそれは明らかでした。
とはいえ、そんなに指導を受けることができない人のためにも脱力にとって大切な要素。ここもなるちゃんが聞いてくれています!
足し算よりも引き算
小林さんはあれこれと教えるのではなく、むしろ引き出すということを大事にしているのだそうです。
それは、情報があふれ出ているこの社会の中で、もしかすると何よりも重要でカギとなる言葉と言えるのではないでしょうか。人は必ず力が入って固まってしまうもの。そこにあれこれ詰め込むのではなく、むしろ引き出してあげる。
それこそが大切だということが良く分かります。
なるちゃんが言っていたのが「引き算されて良いもので満たされていく」ということ。
この言葉はすごく自分の中でもすとんと落ちる物でした。
つまり溢れすぎているからこそ、引いて行ってあげる。それだけでなんだか体が軽くなるような。そんな気持ちになれますよね。身体が軽くなれば、心も軽くなり、より脱力ができるような気がしてきます。
脱力をすればよりそれだけ身体が健康になって行きますし、より心も若返ってきます。だからこそ、小林さんはレッスンでも「その日一番気持ちよかったものを持って帰ってほしい」と語っているほどです。
それだけストレスがなく、そして楽しくなるような気持ちになる脱力。
皆さんもやってみてはいかがでしょうか!?
次回は「アスリートの脱力」についてお聞きしていきます!お楽しみに!
プロフィール
小林圭
20代前半に右膝前十字靭帯を損傷しつつも、アイドルグループの一員として活動する傍ら、様々なレッスンやトレーニングを行う。
自分の体と向き合う中で、心と体を整える為には脱力が重要であるということに気が付き、今まで培ったノウハウと脱力を掛け合わせ、独自の完全脱力メソッドを開発。
アイドルグループ卒業後、多くの方に完全脱力メソッドを伝えたいという想いでK-Studioをスタート。現在は唯一無二の脱力師として、美や動き、健康をサポートしている。