【8月超会議レポート】メンタルを見える化してレベルアップ!

スポーツの本番でしっかり実力を発揮するために、メンタルのコントロールはとても重要です。
しかし、同時にメンタルは目に見えるものではなく、鍛えるのはとても難しいです。

 今回はA-SYSTEMという最先端の感情解析システムを使い、実際にメンタルチェックをしてもらいながら、メンタルをどうコントロールしどのように本番で力を発揮していくかを探求していきます。

 A-SYSTEMの開発者でもある株式会社FA-MASの萩原幸二さんをゲストに迎え、メンタルを「見える化」していきます!

そもそもアスリートにとって「メンタル」とは何か?

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 実は日本のスポーツにおいて「メンタルケア」が行われ始められたのは、おおよそ50年も前から。
そのきっかけは、円谷幸吉さんというアスリートの自殺からでした。
56年前の東京オリンピックで銅メダリストになった彼は4年後のメキシコシティオリンピックでも活躍が期待されていました。
 しかし、プライベートにおいての不調と怪我が重なり、成績が低迷。特に椎間板ヘルニアの症状は深刻で手術を受けてタイムもガタ落ちするほどでした。
 それを苦にして、メキシコシティオリンピック開催予定だった1968年の事。
1月9日に自らが所属する自衛隊体育学校の宿舎にて自殺。遺書には「幸吉はもう走れません」と書かれ、自らの苦難と故郷の家族へと宛てた手紙が見つかり、日本中が涙しました。
スポーツ史においても「痛恨の悲劇」と呼ばれたこの事件が教訓となっている。と言われているのですね。
 様々なトレーニング法が確立されているのには、こうした背景があるということなんですね。
そのためにも、「現在を知る」ことは大変に重要といえます。

株式会社FA-MASにおいて開発されたA-SYSTEMは「現在の自分の状態」を数字化することができるものなんですね!
では、A-SYSTEMとはいったい何なのか。こちらも説明していきましょう!

A-SYSTEMとは?

 そもそもA-SYSTEMは米軍の退役軍人の行動と心理を解析するために作られたもの。実際に退役した軍人の多くは、その後トラウマにより殺人事件を起こしてしまう、というケースが多くみられたのだとか。

 そこで、肌の細かな振動からストレス値などを把握する、Vibraimage(ヴァイブライメージ)システムというロシアで開発されたアルゴリズムを採用しているとのこと。

 このシステムは現在、犯罪心理学などでも採用されており、監視カメラで不審者を見抜く方法など多くの研究がなされております。ここから応用され、様々な人たちのメンタルの解析を行うことができるようになっているのだとか。

 採用時の適性検査や、配置選定、ストレス確認などに役立てられ、採用のミスや、離職問題、休職によるダメージ、事件事故の問題、教育方法の問題などを解決することが可能としているんですね。

 では、実際にこのA-SYSTEMがどうやって解析されているのか。スポーツ指導超会議のなるちゃんこと、高橋成美さんに体験していただきました!

なるちゃん、体験する。

 以前このA-SYSTEMを体験したことがあるというなるちゃん。自分の中でできていたと思っていたことが、思った以上にできていなくてショックだったとのこと。しかし、その数字を受け止めて改善し、現在では絶好調なのだとか。

 そこで今回は、絶好調のなるちゃんを解析して「現在のなるちゃん」の精神状態をチェックしてみました!

 写真を撮って(ちょっと緊張気味)。

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 のんびり待って(ちょっとお疲れのご様子?)。

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 結果が出ました!

 いつも明るく、ニコニコしているなるちゃんの意外な一面も詳細な数字で明らかになっております(詳しくは動画をご覧ください!

 そうした解析がこのA-SYSTEMではできるということなんですね。過去の経験と心理状態をベースとして今後どうして行くべきなのかという展望まで見ることのできるA-SYSTEM。では、これをアスリートにどう活用していくことが可能なのか。

 萩原さんにお話を伺いました。

スポーツにどう活用していくべきか?

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 萩原さんはこのA-SYSTEMをどのように活用することができるのかをお話してくださいました。それは「過去を知る」ということだったんです。

「過去の成長過程における周りの対人関係で、その人の人格形成が行われるのですが、それが心理関係にも影響するということなんですね」

 まずはそれを「知る」ということ。そして「どうすればできるようになるか」を考えること。そして「できない」ということを認めてあげることは、とても大切なことなのだと思いました。

「メンタルって一般的には“心”っていう考え方をします。では“心”とは何か? ということを考えると映像の保存庫なんです。いい映像を保管する部屋と、悪い映像を保管する部屋、この二つがすごく正確に動作しているんですね。それをしっかりと整理してあげないといけないんです」

 メンタルとは鍛えることができません。「いつもと同じ状態を作ろうとする」という意識がとても大切だと萩原さんは語ります。基本的に「いつも一緒」というのを作り出すのがメンタルトレーニングであり、「いつも一緒」である中でそれらを阻害する「痛み・喪失を伴う経験や体験映像」は心という「保管庫」の中にあるわけです。

 常にそれらをしっかりと整理することで、悪いパフォーマンスが出ないようにする。そして、良い環境を整えてあげる。それこそが良いメンタルを生み出す境地ともいえるのでしょう。

 例えば有名なところだと、イチロー選手のこのポーズ。ご存知の方も多いのではないでしょうか。

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 まさしくこれはメンタルを常に「いつも同じ状態に作り出す」ためにとても重要なポーズでもあるわけです。一流選手のルーティンから真似てみる、というのも一つ大きな手かもしれませんね!

まとめ

 メンタルの世界はとても奥深く、古くから言われていたにも関わらずそれでも根性論などがはびこることからもいわば疑問視されてきたジャンルの一つでもあります。

 しかし、こうした科学的な解明や心理学などの発達によって、今後さらに発達を遂げていく分野となるでしょう!そうした点でもA-SYSTEMとはとても画期的でまたスポーツに新たなアプローチを届けてくれるものとなっていくことは間違いないと思います!

おまけ

 実際の数字を見て「今の心の状態を可視化することが出来ること」に驚いた、なるちゃん。

超会議のメンバーになると会員特典でA-SYSTEMを受けることが出来ますよ!

メンバーの皆さんと一緒にそれぞれのスポーツの特徴について話すのがいつも楽しいです。
ご入会を心よりお待ちしております!