バランスは意識一つで変えられる!?その秘密と体の軸&足裏についても

アスリートにおいて何よりも重要なことは何だと思いますか?

 ある人にとっては身体能力かもしれません。

 ある人にとっては、テクニックかもしれません。

 実はそれを支えているのが「バランス」なのです!

 どんな競技にも重要と言えるこのバランス、これらはどうすれば鍛えることができるのでしょうか? フィギュアスケート選手の高橋成美さんが動きを交えながら説明してくださいました!

高橋選手流バランス感覚の鍛え方!

「フィギュアスケートはまさにバランスの競技」と話す高橋選手。鍛えるべき能力のトップ3には必ず入るくらい重要なバランス、どのように鍛えられたのでしょうか?

 ……とは言いましても、バランス一つとっても様々ございます。足裏でぐらつかないように立つバランス、突然止まるバランス、綱渡りのように細いところを通るバランス。各競技によってもバランスのとり方は当然異なってきます。

 その中で高橋選手が得意としていたバランスは「一定の場所に留まる」バランスの取り方でした。

 今回はその「留まる」バランスのとり方のツボとコツを高橋選手が公開致します!

実は、バランスは意識一つで変えられる物なんです!

 にわかには信じられないと感じる方も多いのかもしれません。それこそ、天性の物なのでは? と感じる方もいる事でしょう。

 いえ、変えられるんです。たった一つ、「釣り合う」という意識を持つだけで。

 そして、釣り合いこそは意識一つで変えることができます

 体の中心(いわゆる体幹)から、頭部・両手・両足それぞれが引っ張り合うという意識を持つだけで、身体のバランスを取ることができるようになるんですね。

 不安定なポーズでも、しっかりと軸をどこに置くか、緻密ながらも引っ張り合って釣り合うかを意識する。これだけでバランスを取ることができるわけなんです!

 こんな不安定なポーズでもバッチリです!

軸をどこに置くかをアスリートを例にすると……。

 と言いましても、軸をどこに置くかというのは少し難しい表現に感じますよね。そこで他のアスリートの方を例に出して説明いたしましょう。

 かつてプロ野球で868本のホームランを打った王貞治さん。彼は現役時代一本足打法という打撃フォームで活躍をされました。

 一見するとバランスが取りづらいように感じるこの打撃フォーム。ところが、一本足で立った王さんを押しても、びくともしなかったと言われています。極めて優れたバランス感覚を王さんが持っていたとも言えますね!

 頭から手足に至るまでどのように引っ張り合えばバランスを取ることができるか、身体に染みつけて居たのでしょうね。

 そのためにはやはり、軸がしっかりとしていること。これが大切なんです。写真の王さんで言うならば、もちろん左足ということになるでしょう。右足の着地後にくるりとコマのように回ることでバランスを保ちながらもスイングして遠くへと飛ばすことができたんですね。

 その「軸」をしっかりさせるために、最も重要になる身体の部位があるんですね。ここを意識することができれば、バランス感覚を鍛えることもさらにできるようになりますよ!

 では、次の項目にてこちらを説明いたしましょう。

足裏を意識してバランスを鍛えよう!

 実は足裏こそが、最も重要な部位になります。足裏がしっかりとしていれば、バランスを取ることも大変容易になります。最も地面に触れている箇所だからこそ、もっとも重要な箇所なんです。

 例えばですが、片足立ちしてみると、足裏が安定しないのでグラグラしてしまう。こんなことはございませんか?

 足裏の内側(土踏まず)に力が入ってしまうことによって、起きてしまうんですね。

 では、どうすれば片足でも安定するのでしょうか?

 そのために、まずは足の構造を理解致しましょう。それも足裏の構造を、理解すればバランスはとっても取りやすくなるんですよ!

 実は足の裏の構造上、つま先から着地してゆっくり踏むと……。

 足は広がるんです!

 これはリスフラン関節と呼ばれる足の甲の関節の動きによるもの。

 しっかりとここの関節を意識することで、身体を止め、足の指までもしっかりと意識することができるんです。つまり、身体のバランスを取る重要な土台を作り上げることができるようになるわけなんですね!

 では、足裏をしっかりと意識しながら、以下の要領で片足立ちをしてみましょう!

  1. 足の裏でベタッと身体を止める
  2. その上に身体を乗せる

 これだけで、足もグラグラしないでバランスを取ることができるようになりますよ!

 さて、さっきの王さんの打撃フォームを今一度思い返してみましょう。

 軸足となっている左足をしっかりと使うことができているからこそ、全くグラグラとせずにピタリと止まることができたわけなんです!

 バランスを釣り合うことを意識するには、まず足裏から!

 これだけで劇的に変わること請け合いです!

まとめ

 いかがでしょうか?

 今回は「静止した状態でのバランス」についてお話いたしました。これが実際に動きがついてきますと、もちろん話は異なってきます。

 しかし、大切な基礎的な部分は決して変わることはありません。

バランス感覚を身に付けるためには

  1. 頭・手・足と引っ張られるイメージを作ること
  2. 身体の軸を意識すること
  3. 1と2をしっかりと意識づけるために、足裏からゆっくりと身体を乗せる意識を持つこと

 ここを意識していけば、あなたにとっても重要なバランスの取り方をすぐに見つけることができるでしょう!

 皆さんも自分自身に合ったバランスのとり方を探ってみてくださいね!