フィギュアスケートの中で、やはり一番の大技と言えるのはジャンプ。走ることや、跳ぶことは運動の動作の基本とも言えるものですよね。
フィギュアスケートの日本代表に選ばれた高橋成美選手もまた、現役時代には「常日頃からジャンプの跳び方ばかりを考えていました」とお話するほど。
そこで今回は、ジャンプの形を「バネ」の観点から見ていきます!
ジャンプに必要な要素を整理!
まずジャンプに必要なのはなんと言っても姿勢。
動画内で、高橋選手は「カチッ!」と表現していましたが、この姿勢で固定することが大事なんです!
①かかとが上がっている
まずは足元。
マラソンでも「フォアフット」という走法で大迫傑選手が日本記録を出しました。かかと着地ではなく、つま先で着地を意識するように走っているんですね。
大迫選手の走法は現在世界のトップランナーの中でも流行しています。
「跳ぶような走り」と言われますが、まさしくジャンプにおいてそれだけ大切だと言えるでしょう!
②膝を曲げる
ジャンプにおける極めて重要な「膝を曲げる」という動作。これは皆さんもお判りになるのではありませんか?
ここもまた大変重要なキーワードの一つ。
NBAのスター、ステフィン・カリー選手は身長が190センチしかなく、NBA選手としては小柄な部類に入ります。
それでも彼が得意とするシュートの際にはしっかりと膝を曲げてから、身長2メートル近くある選手相手に華麗なシュートを何本も決めているのです。
このことからも、ジャンプをする際にしっかりと「膝を曲げる」という動作が重要なことが分かりますね!
③股関節を曲げる
この「股関節を曲げる」という動作は少し「?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは何をしたいのかというと「前傾姿勢を作る」ことを主眼に置いています。
実は、アスリートにとって大変重要なキーワードなのです。
例えば、サッカー選手のリオネル・メッシ選手は小柄ながらも当たり負けしないフィジカルが武器ですよね。
彼もまた、股関節を常に曲げてプレーをすることで対戦相手の逆を突くドリブルができるわけなんです。
骨盤を前傾させることによって、上半身の筋肉もしっかりと使うことができながら、下半身の筋肉もしっかりと使うことができる間違いなく「アスリートの姿勢」。
それが股関節を曲げるという動作になるわけなんですね!
④上半身は形を変えない
ここまでは下半身のお話でしたが、上半身はどうなんだ?となりますよね。
実は、上半身は形を変えないことが大切なんです。
例えば、バスケットボールのレジェンドであるマイケル・ジョーダンもまた、上半身を変えずに華麗なダンクシュートを決めていたんです。
かかとを上げて、しっかりと膝を曲げ、股関節を曲げ。そして上半身は形を変えないまま跳躍していたんですね。
もちろん彼の跳躍力が素晴らしかったことは事実です。
ただ、彼もまた「ジャンプのセオリー」をしっかり守ってプレーしていたのですね!
⑤この姿勢を維持し続けよう!
そして大切なのが、この①から④でお伝えした姿勢をキープし続けること。だからこそ、高橋選手は「カチッ」という表現を使ったんですね!
これによりまして、理想的なジャンプを飛ぶことができるようになるんです。
この姿勢をキープできるだけで、後は力を入れずにジャンプをすることが十分にできるようになります。
では、この感覚を養うにはどうすれば良いのでしょうか?
次の項目では、そちらについても説明をいたしましょう!
上手にジャンプする感覚を養うには?
ここまでは「ジャンプのツボとコツ」をお伝えしました。では、こちらをより分かりやすく感覚的に説明いたしましょう!
実は「勝手に跳ね返る」感覚が掴めれば、この感覚を簡単に養うことができるんですね!
①身体は持ち上げない
バランスボールに乗っかり、上から下へと押してあげます。
これによって、地面との反発力を活かしながら上へと高く跳ぶことができるんです。
ボールも一回下に落ちてから跳ねますよね。それと理屈は同じなんです。
地面との反発力をしっかりと活かすために一回グッと体を下に沈める。
押すとはね返る、ボールが弾む感覚というのを身に付けてみてください!
②上ではなく、下を意識する!
さて、ここで冒頭高橋選手が取ったポーズに戻ってみましょう。
これこそ「ボールの形」だったんです!この形から、自分がボールになったイメージで下を意識しながらやってみてください。
高く跳ぼうと意識しすぎて上半身を反らしてしまったり、膝ばかりに意識を向けたりしてしまうと跳べなくなってしまうので注意です。
「弾む」という感覚、これを忘れなければあなたも高く跳べるようになるでしょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
ジャンプをとてもスムーズに、しかも簡単に高く跳ぶ方法は、この2ステップだけ!
① ポーズで止める
② 弾ませる
ここを意識してやってみましょう!
※なお、動画のおまけ映像では正しいジャンプとそうでないジャンプがどういうものかを比較しております。ぜひ、チェックしてみてくださいね!