高久社長に聞く!スポーツ業界の明日はどっちだ!?

スマートフォンでフォーム解析。かつては「経験」と「見る目」という数字で表れていなかった部分が見える化されていることは紛れもない事実ですよね。

一方で、世界を見渡してみますとスポーツ科学の発達にビジネスとしてのスポーツの進化も急激に始まってきております。サッカーではアメフト的アプローチやバスケットボールのアプローチが扱われて久しいですからね。

そんな中で、日本のスポーツ業界はどのように変わって行くと見ているのか。ここで、前回に引き続き、株式会社Sportip代表取締役社長である高久侑也さんにお話を聞きました。

これからの指導者に求められることとは?

より様々な物事を要求されることが多くなるだけに、Sportipが大きな助けとなることは間違いありませんね!

スポーツの指導者にとって、こうした便利なアプリの開発は大きな助けとなる一方で、しっかりとした知識を持つことが何よりも求められる気がしてなりません。

高久さんもまた「数字やデータをしっかりと取って、それをちゃんと説明できる力が必要ですね」と語ります。そして「様々な知識を活用し、個人に合わせた物を提供していく力が必要となります」と続けてくださいました。

実際にサッカーでも走行距離を数値化して出すことができるようになったのが話題になりましたし、こうした数値と様々な知識が求められていく時代はこれから多く到来しそうですね。

これからのIT技術の進化は?

人口の減少が進んでいるだけに、
多くの人に楽しんでもらうというのは大切ですね!

これからのどのようなIT技術の進化があるのかと問われると、高久さんは短期的な視点において、「簡単な技術を使用して、もっと使いやすくしていくことが重要ですね」と語ります。

その一方で「競技」だけではないスポーツのIT技術の進化の可能性についても言及してくださいました。

「アプリの性能が向上していくというのも一つありますが、あとはエンターテインメントとしての要素がどんどんと出てくるかと思います。顔の生成やアニメのキャラクターに画像を差し替えるとか」

確かにフェンシングではより「魅せる」ということをIT技術などを駆使して進化させております。こうした動きは今後も多くみられるのかもしれませんね!

何やらグラップラー刃牙や格闘もののアニメを見ている気分になりますね!

とはいえ、アプリの開発のためには「どのスポーツか」に注視することも大変に重要となります。とはいえ、現在高久さんは特別どのスポーツということに特化しないで取り組んでいるとのこと。

「色んなスポーツに共通する項目に今は注視していますね。都度要望があればその競技に合わせた物(アプリケーション)を作ることは出来ると思います」

スタンダードな部分をしっかりと把握しているからこそ、こうしたものを生み出すことができるということなのでしょうね!

世界中77億人に普及させたい!

スポーツへの「愛」と「情熱」を節々に感じるインタビューでした!

こうした素晴らしいアプリを開発されたという背景にも、やはり高久さんの「スポーツ業界を変えていきたい」という強い想いがあるから。

「我々の会社であるSportipsって、SportsとTipsという単語を組み合わせた形なんですね。そこには先端のテクノロジーが知見、ノウハウを駆使して、動きやスポーツに対してヒントとなるものを与えていきたいんです。個人の状況に合わせて、いつでも取得したい情報だったり、必要なフォームだったり。そうしたトレーニングにアクセスできるような環境を作って行きたいですね」

そのために、今は指導者の方のサポートを行っているとのこと。そうすることで多くのデータを取得し、個人に合わせた指導ができる環境を整えていくことを語ってくれております。

しかもその先には「海外進出」という大きな希望も語ってくれております。まずはアジアである台湾・中国・韓国・東南アジアといった国々から始まり、最終的には全世界の77億人にサービスを展開していきたいとのこと。

壮大なスケールの話に、思わず胸がときめいてしまいそうですが、何よりもここでは「スマートフォンを使って解析ができる」というのが大きいもの。

そんな簡単にできてしまうのか、と思うとなんだかときめいてしまいますよね。

では、本当にそんな簡単にできてしまうのか!?というのを次回は検証していきましょう!

プロフィール

高久侑也

高校時代まで野球を続けるものの、胸郭出口症候群・血行障害に悩まされ、高校3年で野球を断念する。
筑波大学体育専門学群に入学後、中国語学留学・カンボジアでのオリンピック・パラリンピック委員会と協働で障害者スポーツ普及活動を行う。

2018年に株式会社筑波大学体育専門学群卒業後、筑波大学発ベンチャーとして株式会社Sportipを創業。「一人に“ひとつ”のコーチを提供する」ことをミッションに、指導者向けオンライン指導アプリ『Sportip』の開発を行う。