皆さんはトップアスリートには何があると思いますか?生まれ持った才能や身体能力……他にも様々あることでしょう。ただ、多くの方が必ず言及するのは「センス」。この言葉は良く使われますよね。
では、その「センス」がある人の動きを事細かに見て行けばパフォーマンスは向上するのではないでしょうか?
今回はこの超会議を運営し、バネトレのトレーニングスタジオも運営している、株式会社HATHM代表の東信幸が、普段トレーナーとして大切にしていることや考え方を伝授します。
バネトレで大切にしている「考え」とは?
例えば、50メートル走を1秒速くなりたいという子がいたとしましょう。まず、あなたならばどうしますか?
速くなるようにトレーニングをするかもしれません、あるいは桐生祥秀選手やウサイン・ボルト選手の走り方を真似するかもしれません。足の速い人に教えを乞うかもしれませんね。
ただ桐生選手やボルト選手の走り方だけ真似していても、うまくはなりませんよね。だからこそ、この「走る」という動作をさらに細かく考えていくのが「バネトレ」の考え方なのです!
通常、走るという指導でフォームのことなどを指摘されることは多くありますよね。ただ、そこからさらに細分化して考えていくということはしません。
なぜなら「それはできる」という前提に立っているからでもあるのです。そうすると、自ずと生まれてきてしまうのは「運動センスのある子」だけがさらに指導されて置いてけぼりになってしまうということ。
「走る」という動き一つをより分解していくことで、重心移動をより簡単にしていくことや姿勢をより良い姿勢にすること。走るという行為一つでも細かく分解していき「できないことをできるようにする」ということが、バネトレの考え方なのです!
実際に「走る」という動きを分解してみましょう!
では、実際にバネトレでは「走る」とはどういう形で分解していくのかをお伝えしていきます!
①左右で交互に片足ジャンプ
地面を大きく強く蹴るということをする動作が入るため、言わばジャンプをしているのとおなじような感覚になります。
②片足からバランスを崩す意識で!
そしてもう一つ大切なことは片足で立っているところから前へと一歩バランスを崩す、という意識。
この2つが合わさるとどうなるのか。片足ずつ交互にジャンプして、バランスを崩れる。たったこれだけで前へと体が動いてしまうんです!
実はこの前へと体が「動いてしまう」というのがとても重要なんです。意図的に動かすのではなく、自然と動いてしまう。これこそが最も綺麗なランニングフォームとなり、その意識を繰り返していく。それによって足が速くなる、ということなんですね。
意識したことは、片足で交互にジャンプすることと、体を傾けること。たったこれだけのことでした。
こうした「動き」を細分化してあげることで「走る」という動作がとても簡単にできるようになるわけなんですね!
例えばこれがボールを投げる動作や、ジャンプする動作、蹴る動作。これらはどれも細分化をしてあげることによって簡単にしかもよりパフォーマンスも素晴らしくなることは請け合いです!
まとめ
いかがだったでしょうか? 実はトップアスリートでも身体能力がそれほど高くない選手も多く居ます。
例えば、ボクシングの世界王者でもある井上尚弥選手。他にも北海道日本ハムファイターズに所属している金子千尋選手。彼らは決してとびぬけた身体能力があるわけではありません。
では、井上選手はなぜあれだけ素晴らしいパンチを打つことができるのでしょうか?
金子選手は150キロを超えるストレートを投げることができるのでしょうか?
彼らは元々高いセンスを持ち合わせていたというのは事実でしょう。しかし、それ以上にパンチを打つツボとコツを知っており、ボールを速く投げるための感覚や技術を身に付けているからこそそれができるのでしょう。
「センス」だけで説明するのではなく、そのセンスとはどうやって生まれるのかを細分化して伝えるバネトレ。
ぜひ皆さん、一度体験してみてはいかがでしょうか?